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今から1年半前、「前庭神経炎」という病気で緊急入院しました。何の前触れもなく、突然のめまいと吐き気に襲われ、不安で仕方なかったあの時の体験・・。私の体験談から、同じ症状で悩まれている方の参考になれば幸いです。

<プロフィール情報>

【ペンネーム】ハコ

【年齢(性別)】44歳(女性)

【発症年齢】43歳

【出身】長崎県

【職業】主婦(元看護師)

1) 前庭神経炎とは?

内耳にある、前庭神経という部位に炎症が起こることにより、強いめまいや吐き気を伴う疾患です。

【1】発生当時の私の仕事

発症当時、私は看護師としてクリニックへ勤務していました。日勤と準夜勤勤務の2交代制で、日勤は8時半から17時、準夜勤は14時半から23時までの勤務でした。家族は夫と息子が2人います。勤務地こそ違いますが、主人も同業者でしたので、お互いに勤務調節しながら、準夜勤が重ならないように、無理のない範囲での勤務は組んでいたと思います。

【2】それまでの生活習慣

無理のない勤務を心がけてはいましたが、子供の部活の朝練があり、前日がどんなに遅い勤務でも、毎朝5時に起床し、お弁当を作り、仕事から帰っても家事をこなしたり、愛犬の散歩に連れて行ったり、常に寝不足状態ではありました。

【3】病気が発症した原因は?

前庭神経炎は、発症前に風邪症状がある人が多い為、ウイルス感染が原因だと言われていますが、私の場合、風邪を引いた覚えはなく、原因不明ということでした。仕事のストレスや、忙しさによる疲れがありましたので、そのことが原因かとも思い先生に確認しましたが、あまり関係ないとのことでした。

2) 前庭神経炎の症状は?

【1】前兆はあった?

発症の前日の夜、リビングのソファに座っていて、立ち上がった時に一瞬フワッとした感じがありました。変な感覚だなあと思いましたが、その後すぐに就寝し、翌日も仕事に行くまでは何ともなかったので気にもとめていませんでしたが、しいて言えば、あれが前兆だったのかもしれません。

【2】発症時の状況

その日、準夜勤務だった私は、自分で車を運転して職場へ向かいました。途中、信号待ちをしていて、ふと横を向いた時、頭の中で「グワン」という衝撃が走りました。今までに経験したことのない感覚です。恐る恐るもう1度横を向いてみたら、グルグルと目が回るようなめまいがありました。少しでも頭を動かすとめまいがしたので、兎に角前だけ見て、職場までたどり着きました。

【3】段々と症状がひどくなって・・

必死で職場にたどり着き、車を降りましたが、頭がフワフワして真っ直ぐ歩けませんでした。同僚に、顔が青白いと指摘され、これまでの経過を説明し、雑談もできていましたが、そのうち話すのもつらくなり、強烈な吐き気が襲ってきました。当時クリニックへ勤務していましたので、すぐに院長に診察してもらいましたが、原因がわからず、大きな病院で診てもらうようにと、紹介状を書いてもらいました。救急車を手配しようかと言われましたが、1人で大丈夫です、とタクシーで病院へと向かいましたが、タクシーの中では強い吐き気で座ることさえ出来ませんでした。

3) 入院までの経過と治療方法

【1】救急外来へ

やっとの思いでタクシーを降り、倒れこむように受付に行きました。状況を把握した事務員さんが、車椅子で救急外来へ連れて行って下さりました。救急外来というだけあって、救急で診なければいけない患者さんばかりなので、どんなに症状がきつくても、順番どおりにしか呼ばれません。1時間近く待ってようやく診察してもらいましたが、診察中に多量の嘔吐があり、そこからは、気持ち悪さと発汗と嘔吐の繰り返しで、意識も朦朧とし始めました。病院からの連絡で夫もかけつけ、これまでの経過や既往歴など聞かれましたが、話せる状態ではなく、兎に角、このしんどさを何とかしてほしい一心でした。夫は、私の状態を見たとき、「死」も意識した程だったようです。

【2】前庭神経炎と診断されるまで

私の症状から、脳疾患が疑われ、吐き気止めの点滴を受けながら、頭のCTやMRの検査をしました。結局、検査で異常は見つからず、色々な科の先生たちが、入れ替わり立ち替わり診察をして下さり、最終的に耳鼻科の先生により、前庭神経炎で間違いないでしょう、と診断されました。

【3】とりあえず入院して経過をみることに

病院に着いたのが15時、検査が終わって診断が下りたのが21時。6時間も経過していたので、披露困憊で、吐きすぎて出るものもないくらいでしたが、相変わらず吐き気が続いていていました。治療法としては、吐き気止めとめまいの点滴以外、安静にするしかないとのことでしたが、症状が強いためとりあえず入院して経過をみましょうということになりました。

【4】入院中の症状の変化

入院が決定し、病棟へ移送された時は、ストレッチャーからベッドへ移動するだけで吐き気があり、朝まで続きました。翌日も検査のために車椅子に乗せられる度に吐いてしまい、膿盆を抱えながら移動していました。点滴が効いてきたのか、夕方くらいから吐き気が少し良くなってきました。ふらつきが残ってはいましたが、2日目には点滴のスタンドにつかまりながら、歩いてトイレに行くことができました。めまいやふらつきよりも、吐き気が1番辛かったので、3日目にそれが治まってから、気持ちが随分楽になりました。4日目には、ひとりで売店に行けるほどまで回復しました。

4) 退院とその後の通院

【1】急性期をすぎたので

大きな病院だったので、急性期が過ぎたら即退院しなければいけなかったので、5日目に退院しました。退院前の診察では、まだ眼振があるし、前庭神経炎はめまいが長く続く方がいるので、退院したら近くの耳鼻科で継続的にみてもらうようにとのことでした。

【2】退院後の経過

退院して2日間は自宅安静しましたが、軽いふらつき程度に症状も落ち着き、めまいもほとんどなくなっていたので、3日目から仕事復帰しました。退院後1週間が経ってから、近医の耳鼻科に診てもらいましたが、その時は眼振がまだあるとのことで、さらに2週間後に受診した時は、眼振もなくなっていました。お医者さんからは、回復がとても早いねと言われました。あと2週間めまいの薬をのんで、症状がでなければ受診しなくてもいいと言われ、退院後1カ月で内服終了しました。

タブレットで資料を確認している医者

5) 後遺症と現在の生活

【1】後遺症は?

前庭神経炎は、一度症状が落ち着くと再発はないと言われているようです。稀に、めまいが半年から数年持続する方もみえるようです。幸い私は、発症から1週間でめまいやふらつきもなくなり、後遺症もなく現在に至っています。

【2】現在の生活

この入院がきっかけで、今まで仕事や子育て、家事に追われ、自分の体を大事にしていなかったことを反省し、生活を見直すことにしました。あの時、すぐに仕事復帰したものの、いつも何かに追われていて忙しい毎日。これでは、せっかく完治したのにまた病気になるのではないかと、色々考えた末に、仕事を辞めることにしました。現在は、仕事を辞めて半年が経ち、のんびりと過ごしています。病気はつらい経験ですが、日常生活の大切さを教えてくれた良いきっかけとなる経験でもありました。

まとめ

【1】前庭神経炎は風邪のウイルスが原因となる病気である

【2】前庭神経炎は前兆がなく、突然のめまいで発症する

【3】急性期には、強い吐き気がみられる

【4】予後は良好で再発もないが、めまいが数年続く場合もある

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