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生活習慣や運動などに大きな制限がかかる腰椎すべり症。やりたいことが出来なくなって悩んでいる方も多いと思います。そんな方々が少しでも前向きにこの病気と付き合っていけるよう、私の体験談をお話します。

<プロフィール>

【ペンネーム】ももんが

【年齢】36歳(女)

【発症年齢】16歳

【治療状況】寛解状態

【出身】東京

【職業】自営業

1)ある日突然やってきた「腰椎すべり症」という病気

【1】発症当時の状況

当時私は高校1年生で、身長をもう少し伸ばしたいと考えていました。また、中学までやっていたハンドボールをやめたので、運動不足を感じており、代わりになるもう少しソフトなスポーツを検討していました。中学まではパンパンだった体型が高校に入ってから自然に痩せたので、当時は喜んでいましたが、同時に筋肉も落ちてしまったので姿勢が悪く、やや猫背でした。

【2】当時の生活スタイル

学校が片道一時間半と遠く、満員電車で立ちっぱなし。学校では授業で座りっぱなし。当時はあまり気にしていませんでしたが、生足にスカートだったので冷えやすく、体の循環は良くなかったと思います。

【3】急に症状が現れた原因

身長を伸ばすのにはヨガが良いという話を聞き、DVDを見ながら自己流でやっていました。本来ヨガはゆっくり無理せずやるものですが、ついつい力いっぱい背筋をそらせたり、屈んだりしてしまいました。すると急にビキッと刺すような物凄い痛みが、腰のちょうど左右の骨盤の間あたりの、背骨の位置に走りました。

2)急に現れた症状の対処方法と原因

【1】自己流ヨガでの予兆

腰に鋭い痛みが走ったのは初めてだったので、高校生だった当時は本当にびっくりしました。ヨガを止めても痛みは時間が達つほど強くなって行きました。寝ていても、座っていても、どうやっても痛く、足を引きずって歩くような状態になったので、親に車で整形外科に連れていってもらいました。そこで「脊椎分離症」による「腰椎すべり症」と診断されました。

医師によると、第四腰椎と第五腰椎の間の脊椎が分離しており(脊椎分離症)、それによって腰椎の位置が5ミリほどずれている(腰椎すべり症)とのことでした。そのすべりによって坐骨神経が圧迫され、痛みや痺れの症状が出るのです。

ただし、今回ヨガが発見のきっかけとなりましたが、原因は生まれつきかもしれないし、不明とのことでした。

【2】私の場合の代表的な症状

(1) 第五腰椎の周り(背中側腰回り)に刺すようないたみ

(2) 右下半身(お尻、太もも、指先まで)の痛みと痺れ

(3) 右下半身のむくみ

当時高校生だったので、腰が痛いというのが周りの同級生たちに理解してもらえず辛かったです。また、それによって体育の授業を休まねばならなかったり、友人とスポーツを一緒にして遊ぶことが出来なくなってしまい、気持ちが塞がりがちでした。

【3】発症当時の対処方法

とにかくこの病気は痛みがひどくならないように付き合っていくしかないので、体に合ったコルセットを作り、いつもそれを服の下に身に付けていました。寝るときはなるべく外した方が良いのですが、痛みがあまりにもひどいときは付けたまま寝ていました。

医療のイメージ

3)私が実際に病院で受けた検査・治療方法 

【1】なぜその病院を選んだのか 

実は母が20代で椎間板ヘルニアの手術を受けており、お世話になった整形外科が車で20分くらいのところにありました。信頼出来る先生だったので、すぐそこに駆けつけました。

【2】私が受けた検査方法

まずはレントゲン。大事な子宮をX線から守るために黒い保護シートをお腹の上に置いて撮影しました。その後ベッドの上に寝て、触診で足のむくみ、膝や足の指を曲げ伸ばしして痺れがないか、左右の足の指にどの程度力が入るか調べました。

やはり、第五腰椎から右脚を通って右脚の指にまで鈍い痺れを感じ、左足より右足の方が指の力が入りにくかったです。

【3】私が受けた治療方法 

まず体の形に合わせた、腰回りを支えるコルセットを作りました。そして痛みが酷いときはコルセットを付けてなるべく安静にするように言われました。また、腰に負担のかからない、骨盤を後傾させる姿勢を普段からとるよう指導されました。その他、背骨を牽引したり、うつ伏せに寝て患部周りに針をうってもらいました。けれども牽引と鍼灸については、その時少し楽になるだけで、あまり効果を感じませんでした。

【4】私が特に効果のあった治療方法 

やはり腰痛が辛い時はコルセットを付けていると楽になりました。少しでも体を変な方向に曲げると痛みが走るので、痛みが和らぐ姿勢に固定してくれるコルセットの存在は、精神的にも支えになりました。

4)「腰椎すべり症」治療のための通院・リハビリ内容 

痛みが強い時はコルセットをして安静にし、病院に通って牽引や針治療を受けます。完全に治すには手術するしかないのですが、そこまでするほどひどくもないとのことで、5ミリの腰椎のずれ(すべり)をそれ以上悪化させないよう生活することが基本となりました。

病院がいつも混雑していて通院が大変だったので、自宅にあるぶら下がり健康器を使って背骨をのばす自宅リハビリに変更しました。

【1】医師から指導されたリハビリのポイント

コルセットはつけすぎていると逆に背骨を支える筋肉が落ちてしまうので、寝るときや痛みが引いた際は付けずに、自分の力で良い姿勢を保つように指導されました。私は背筋が強く腰をそらせる癖があるので、腹筋を意識してつけるよう言われました。

一方で振動や衝撃が大変良くないので、ジョギング・マラソンなどのスポーツは禁止。唯一出来るスポーツは水泳くらいとのことでした。

【2】再発しやすく、うまく付き合っていくのが大変 

10代後半から20代後半までの10年間、強い腰痛が何度か再発しました。腰痛がひくとついつい無理をしてしまうのが良くなかったようです。特にアルバイトや就職してからは、若手は雑用をよく頼まれるので、重い荷物を持ったりするとすぐにビリッと痛みが出てしまいます。

一回出てしまうと立っていても座っていても痺れや痛みがある状態が一週間以上続いてしまうので、QOLが下がります。職場に話すと「若いのに仕事を任せられなくて困った」というような反応があり、辛かったです。

【3】治療期間での反省点

症状が重かった時期が若かったということもあり、表面上には見えない病気のため、周りの理解を得られなかったのが大変でした。さぼりだと思われるのが嫌で体育のマラソンに出たり、職場で重いものを持って動き回ってしまいました。

今思うと、診断書を医師に出してもらい、学校や職場に丁寧に説明して理解を得られれば良かったと思います。 

【4】痛みが引いたあとにやるべきこと

腰痛が良くなると動き回り、痛みが再発すると怖くなって動かなくなる、という二つのサイクルを10年以上繰り返してきてしまいました。今思うと、振動がなく体幹を鍛えられる水泳は、医師にも勧められていましたし、やっておけば良かったと思います。背骨周りの筋肉をコルセット代わりにしっかり付けておけば、より再発を防げたと思います。

普段から姿勢に気を付けていたことが幸いし、妊娠中も腰を痛めず、無事に2回も出産を経ることが出来ました。現在はジムで無理のない範囲でエアロビクスなどを楽しんでいます。

病院のナース

5)家族の支えと仕事の変化 

【1】家族の理解で救われた

母が椎間板ヘルニアで手術を経験しているので、私の状態がどんなに大変か理解してくれていたのが心の支えになりました。経験からスキーはやめた方が良い、背骨の両側を押すと痛みが和らぐ、などアドバイスをくれました。結婚してからも家族が気を使って重い荷物を持ってくれるので助かります。

【2】病気と両立できる仕事

前の職場は営業的な要素が多く、どうしても重いものを持って動かなければならなかったので、納期を守れば比較的自由に出来るデスクワークに変えました。腰が痛くなったらストレッチしたり、歩いてほぐしたりしながら上手に身体のケアをしています。

【3】生活習慣で特に大切なこと 

(1)姿勢に気を付けること

ハイヒールをなるべく避け、歩きやすい靴を履き、背骨を反らせすぎたり、片方ばかりに重心がいかないように気を付けます。

(2)適度な運動

無理のない範囲でストレッチや振動がない軽いエクササイズをして体幹を鍛えておくことが大切です。もちろん体重の増えすぎも気を付ける必要があります。

(3)安静に過ごす

重いものを無理して持たないようにしましょう。腰痛が再発したら、重症化しないうちにすぐ安静にすることです。

【4】検査・通院・治療費など、今までにかかったお金

コルセット代が一番高く、当時で1万円くらいだったと思います。後は腹筋と背筋を鍛えるために水泳やエアロビクスなどを習うのであれば、その費用といったところでしょうか。

6)闘病生活を振り返って 

【1】病気の発症から経過した年月

振り返ってみると20年以上たっています。完治ではなく寛解なので、歳をとっても元気に動けるよう、付き合っていきたいと思います。 

【2】闘病を通して得られたこと

運動についてはあまり努力をしたことがなかったので、自由に動けるということに大きな感謝の気持ちを持つようになりました。体を思い通りに動かすには、筋力をつけるなど、定期的な努力が必要だと実感しました。また、同じように「腰が痛い」人に対してどう助けてあげたら良いか想像がつくようになりました。

【3】「腰椎すべり症」に悩んでいる方へ

この病気は人によって症状の重さが異なり、長く付き合っていかなければなりませんよね。気持ちが落ちこむこともあると思いますが、きっと大丈夫です。体の様子をよく観察しながら少しずつ出来ることを見つけていってください。すると次第に上手な付き合い方が見つかり、楽しみも見つけていけると思います。

まとめ

【1】痛みが酷いときは安静にする

【2】普段から姿勢に気を付ける

【3】自分が病気であり、出来ることと出来ないことを周りに理解してもらう

【4】体調が良くなったら無理せず体幹を鍛える

【5】焦らず長い目でみて楽しめることを見つける

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