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ここ最近、患者数が増えたといわれる婦人科検診。実際に行ってみると世間で騒がれているほどの数ではないと思いました。私は子宮腺筋症で子宮全摘の治療を行ったひとりです。この記事では、早期発見の為に、私が実際に体験した初期・前兆症状をお伝えします。

<プロフィール情報>

【ペンネーム】かすみ

【年齢(性別)】47歳(女性)

【発症年齢】38歳

【ご出身】千葉

【職業】会社員

1)子宮腺筋症とは?私の当時のライフスタイル

【1】その頃の生活

手術から1年9ヶ月が経過しました。当時は、いつも忙しくしていましたが、特別ストレスになることもなく、食事も朝昼晩と取れ寝る時間も決まっていました。独り暮らしをしているので、食生活は確かに偏りがちだったと思います。完ぺきな食生活は難しいので、偏りがちなのは認めますが、かといってお肉だけしか食べないとかいう極端なことはありませんでした。

【2】子宮筋腫という誤診からの子宮腺筋症

子宮筋腫は女性の「3人に1人」はあるものだといわれています。原因は不明、主な症状としては月経痛、貧血。筋腫が大きくなるとお腹が出てきます。そして頻尿になります。これは子宮筋腫でも子宮内膜症でも同じなのですが、内膜症は内膜に子宮と同じ働きのものができるので、症状が内膜症のほうがより辛くなります。

私は最初の健康診断で「筋腫」との診断だったので、筋腫だと思い込んでいましたが、手術する病院で「子宮腺筋症」という事が分かりました。健康診断では誤診だったという事になります。

【3】発症した時期

30代の後半にもなって月経が少しおかしくなりはじめました。「腹痛が前より酷い?」という程度でしたから、我慢できるくらいでした。ちょうど健康診断で婦人科検診があったので受けてみることにしました。これが子宮に何か異変があると分かった最初の日でした。

「子宮筋腫あるって言われたことありますか?」検診の先生の何気ない一言に驚いたのは今でもはっきりと覚えています。「ないです」と私は答えました。「何か症状はありますか?」痛みはありますが、それは普段より少し痛いかなと思う程度だったので否定しました。本当は怖かったんですね・・何か言われるのが。

「まあ、大きくないし病院は行っても行かなくてもいいですよ」と先生に言われたので安心してしまいました。これがとんでもないことになるとはまだ知らずに・・。

【4】一般的に内膜症というのは月経痛が酷いということ

プラス私は貧血でした。これも内膜症(腺筋症)では多く出る症状の一つです。私もヘモグロビンが通常12のところ10くらいの値でした。ちょっと普通を下回るかな?というくらいでした。

2)発症当時に主に感じた4つの初期症状について

【1】月経痛

最初に「あれ?」っと思ったのは月経痛でした。いつもよりというか、毎月痛みが増していきました。前々月より前月、前月より今月、というように痛みが増しました。もちろん痛み止めを飲んでいましたが効かなくなっていきました。

市販薬、バファリン、イヴ等、色々な種類の鎮痛薬を飲みましたが、どれも効かなくなっていきました。効かないので短時間で、違う鎮痛薬を飲み、副作用で気持ち悪くなるというのを繰り返しました。

【2】貧血との戦い

貧血もどんどんヘモグロビンの値が下がっていきました。最初は10あったのが9になり8になり、というように年々ヘモグロビンの値が下がっていきました。貧血は立ちくらみが常にある日々でした。歩くのが怖かったです。がくんと突然、血の気が引くので、電車に乗るときは手すりに捕まる、駅のホームは真ん中を歩くことを心がけていました。

内科で鉄欠乏性貧血だということで鉄剤を処方してもらいましたが、今度は鉄剤が自分に合わず、気持ち悪くなるという鉄剤の副作用に苦しみました。

【3】頭痛

貧血からの頭痛です。これもごく一般的な症状の一つで、貧血は頭痛を伴うそうなんです。そうだとは知らずに、頭痛持ちだと思い込んで頭痛薬を随分と飲んでいました。1日に2回飲んだりしていたので、1ヶ月もすると頭痛薬の飲み過ぎで気持ち悪くなりました。

【4】疲労

これも貧血からくる一般的な症状です。私は会社員なので平日は普通に仕事があります。ただ、貧血の値が下がっていく中で、どんどん疲れかたが酷くなりました。平日水曜日にもなると起き上がるのにもしんどくなり、会社までいくのが重いダルいという症状で、休日は寝て過ごすこともありました。それでも疲れがとれませんでした。

3)病気の異変へ気づくタイミングとなった症状

【1】ひどい月経痛

予兆はやはり月経痛です。そして血液の量です。量が、毎月毎月多くなっていきました。手術前の半年はとても普通の量では考えられない血液の量になりました。寝ていても布団を汚してしまうほどの量、会社へ行こうにも会社までもたないほどの量、酷いときは10分でナプキンを変えなくてはいけないほどで、明らかに異常でした。

【2】貧血の症状

貧血で悩む女性をかっこよく思っていました、女性が貧血だと何だか女子っぽくて憧れみたいなもを感じていて、私ってばかですよね・・。

本当の貧血は笑って歩けるレベルではなく、ふらつくというより、ずっと立ちくらみ状態でした。ずっとなので怖かったです。階段も皆はさくさく昇れる段を昇れませんでした。たった10段、これが昇れず、途中で足が上がらなくなり、それでも頑張って昇ると心臓がバクバクして、しばらく休まなくては歩けなくなりました。

家庭の食卓風景

4)考えられる原因と対処方法とは?

【1疑われる原因は「食事」と「冷え」?

私は最初は子宮筋腫という誤診をされたのですが、子宮筋腫も内膜症の一つである腺筋症も、原因はいまだに分かってはいません。ただ、最近分かってきたのは「食生活の欧米化」なのではないかというのを聞きました。でも、これも確かではありません。

あとは「冷え」が関係があるのではないかとも言われています。確かに冷やしていました。靴下を履かない、ナマ足というやつですね。これと、女性の場合は下半身は絶対に冷やしてはいけないといわれています。私はお腹も足も冷やしていました。

【2】薬で誤魔化していた

発症当初は痛みがあれば痛み止めを飲み、貧血あれば鉄剤、鉄剤は市販薬を飲んでいました。頭痛がすれば頭痛薬を飲む。とにかくそのときの症状に効く薬を飲んで誤魔化していました。その症状がよくなれば大丈夫だと、何でもないことだと思い込んでいました。

【3】カイロが大事になりました

お腹が痛くて仕方ないのに鎮痛薬が効かない、なのでカイロをタオルで包んでお腹にあてて温めていました。これはずっとしていました。いくら温めても痛くて脂汗がでてくるほどでしたが、それでもカイロがないと もっと痛くなるので手放せず、特に真夏は冷房で冷えるので最も重要なものになりました。時にはカイロを当てすぎて、お腹が赤くなってしまったこともありました。

5)どんな検査・治療方法が行われた?

最初はレディースクリニックへ行きました。ここでまず、筋腫の大きさを見て測ってもらおうと思ったんです。鉄剤も飲めるか分かりませんが処方してもらおうと思いました。

【1】検査方法

これは普通の内診になります。内診台に乗って直接見てもらいます。まだ恥ずかしさがあり、看護婦さんにしっかり足を開くよう怒られたのを覚えています。

【2】レディースクリニックで分かったこと

大きさが10センチだというのが分かりました。そして先生に「すぐ大きな病院へ行くように。総合病院です」と言われました。レディースクリニックでは手術するような大きさのものは診られないんですね。知らなかったです。

そして翌日 家の近くにある大きい大学病院へ行きました。特別何か紹介状があったわけではなかったのですが、初診の先生がよい先生で事情を聞いて、それを紹介状代わりとしてくれました。

【3】大学病院での検査方法

すぐ内診台で内診、そのあと血液検査をしました。MRIも撮りました。MRIは必須です。なぜかというと良性か悪性か、だいたいが分かるからです。それでも先生は良性とはいいません、物を切って病理検査をしなければ分からないので、血液検査でもMRIでも「ほぼ良性だろう」という値が出ても、良性であるという言い方はしませんでした。

【4】貧血の治療

私は大学病院へいったときにはヘモグロビンが7になっていました。5以下になると入院して点滴といわれていましたからギリギリセーフでした。

鉄剤は飲めないのでシロップにしてもらいました。シロップは子供でも飲んでいるそうで、シロップがだめな子供を見たことないから大丈夫だと看護婦さんに言われましたが本当に大丈夫でした。鉄シロップが飲めたことにより1ヶ月でヘモグロビン7が10になりました。効果絶大です。2桁の値になるなんて数年ぶりだったので、喜んで先生に笑われてしまったほどでした。その他は特に治療はありませんでした。

総合病院の外観イメージ

6)入院日数は7泊8日!術前検査から開腹手術の不安

【1】術前検査

私の場合は大きさが12センチという大きなものだったので全身麻酔の「子宮全摘出」しか方法がなく、そのための術前検査が毎月ありました。血液検査はエイズなどないか、その他、細かい項目まで調べなくてはいけなかったので5本分の血を取られ、ただでさえ貧血なのに気分が少し悪くなったほどフラフラになり、ベッドで休んだこともありました。

レントゲンはお腹と胸の写真も撮りました。これは万が一、悪性だった場合があるといけないという念のためでした。心電図も撮りました。

【2】開腹手術

手術時間は2時間程度でした。手術をしていた時間は1時間弱。前後30分は麻酔をかける、麻酔から覚醒させるための時間で、トータル2時間弱になります。

入院し、全身麻酔での子宮全摘出です。怖くないなんてことはありません。麻酔の説明を受けたりして逃げられない状況になり、あまりにも緊張し気持ち悪くなりました。先生に怖い怖いと素直な気持ちを言うことで、先生から「大丈夫だから!安心して!大丈夫大丈夫」と言われて先生を信用して、大丈夫なんだと安心もして泣いてしまいました。

7)術後の生活状況とは?

術後1か月、3か月と病院に通いましたが、何も異変はなかったので そこで通院は終わりました。

【1】喉の違和感・排便の苦痛

術後の数日は全身麻酔による喉の違和感で咳が出やすかったです。咳をすると術後のお腹に激痛が走り「いたーい!」なんて言っていました。あとはお手洗いが大変でした。尿をする時にお腹が「きゅーっ」と縮む感じで、これは1か月ほど続き辛かったです。排便も大変でした。

物が胃の中を通過して腸へいくのが何となく分かるんですね、そこから排便するタイミングがくると、急にお腹に激痛がはしりました。便が肛門まできた証拠です。出てしまえばスッキリしてしまいます。

【2】冷やさないこと

お腹から12センチもの子宮を取ったわけですから、子宮があったところは空洞になっています。空洞のところには腸がおさまるわけですが、冷えやすいです。お腹だけピンポイントに冷えます。冷え対策を怠っていた夏の明け方、腹痛に襲われました。気のせいだと寝たふりまでしていましたが、気のせいなんかではありませんでした、冷えたんですね。冷やすこと、これは大失敗でした。

【3】動作はゆっくりとすること

退院後すぐ元通りというわけにはいきません。歩くのもゆっくり、姿勢よくもできない日々が1か月は続きます。でも無理をしないことです。人それぞれ治るスピードがあります、他の人と比べないで大丈夫です。動作はゆっくりと行うことが大事です。

【4】適度な運動

動きすぎはよくありませんが、動かないのもよくありません。これは病気でも病気じゃなくても同じことですが、子宮がなくなったことで、子宮があったところに腸がうまります。腸を動きやすくするため「ウォーキング」することをオススメします。ベストなのは毎日30分なのですが、仕事しながらでは難しいので、私は平日は仕事から帰ってきたらストレッチをしています。

カルテに記入をしている医者

8)腸閉塞にならないための予防ポイント

【1】便秘に気を付けること

子宮があったところに腸がうまります。腸は長いので、空洞のところに腸がうまるのは自然なことなのですが、気を付けたいのが便秘です。便秘が続くということは腸の動きが悪くなるということです。腸の動きが悪くなるということは、腸が固くなるということ。腸が動かないと「腸閉塞」の原因になります。排便コントロールは最も重要なことで気を付けなければいけないことです。

【2】腸の異変について

ガスが出なくなったら要注意です。お腹が空いてもお腹いっぱい食べずにいてください。腹八分目を常に意識してガスが出ない?と思ったら排便しているかどうかを考えみてください。時には薬で出すこともOKとされています。とにかく「便秘」と「冷え」には気をつけましょう。

【3】バランスのよい食事

食事も重要です。お腹いっぱい食べないことが大前提です。きのこ類は消化されにくいため大量には食べないようにしたほうが良いでしょう。また、食べる速度はゆっくりと食べるようにしましょう。病院では「30分かけて」と言われましたが、普段の生活の中では難しいのが現状です。それでも15分はかけて食べること、よく噛んで食べることを心がけることが大切だと思います。

9)実感した生命保険の大切さ

【1】検査から入院費までかかった金額

MRIは1万5千円、血液検査やレントゲン、心電図などの術前検査費用は2万円。手術費、入院費は入院する病院に左右されます。私は大学病院に入院しました。8泊で40万円ほどでした。通院費用も含めるとトータルで50万円くらいしました。

【2】女性疾病の入院費がおりる保険

今は女性疾病で入院手術したとき用の保険があります。私は女性疾病保険に加入していて、保険適用で50万円ほど入ったのと、会社で高額医療制度を活用して、30万~40万ほど入ってきたので会社へ行けなかった時の生活費にもなりました。

10)子宮腺筋症の治療を経て感じていること

【1】手術から2年

手術入院から約2年が経とうとしていますが、手術でお腹を縫った傷がケロイドになり残りました。ケロイドは体質によりますが、かなりの割合でなるようで、私の周りでもケロイドになった人は多いです。

【2】気になるのはかゆみ

ケロイドがかゆくなります。傷は治そうという治癒力が働きます。治そう治そうと頑張っている証拠で、かすり傷の治りかけがかゆいのと同じように、かゆくなります。掻くとケロイドが広がるので掻かないようにしましょう。手術した病院で、ステロイドをもらい塗りました。

近所の病院でもらおうとしたのですが、私は断られました。責任が負えないから手術した病院に行ってほしいと。なので必ず手術した病院で診てもらい処方してもらいましょう。

【3】入院前は怖くて仕方がなかった

入院までが大変で、入院して手術してしまえば心が軽くなりました。今は術後も背中に数日、麻酔を入れっぱなしにしておくので、痛みはありませんから手術翌日から痛いなりに動けました。この病気は忙しい私にとって、休むことを教えてくれたようにも感じました。病院では切って取って終わる私のような人なんて本当にラッキーだと気付くことができました。

【4】子宮筋腫・子宮腺筋症は病気はごくありふれた病気

怖いでしょうし、不安がきっとたくさんあることと思います。でも何も怖くないんです。本当に怖い病気とは「治らない病気」です。私たちの病気は治る病気です。自分の病気だけに心を奪われないでください、本当の病気とは治療しても完治しない病気なんだということを忘てほしくないと、経験者の私はそう思います。

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