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「病院に行ったら死んでしまう・・」そんな噂を間に受けていた私は、乳がんが判明してから病院にはしばらく近づきませんでした。

しかし、様々な代替治療に手を出して危うく死ぬ寸前に、現在の主治医から命を救われました。そんな私の乳がん治療の体験が皆様の参考になれば幸いです。

<プロフィール>

【ペンネーム】N・M

【年齢(性別)】44歳

【発症年齢】36歳

【出身】千葉県

【肩書き】フリーライター

1)病気発症時の北海道での私生活

【1】牛乳を3リットル飲む生活

乳がん発症当時、主人の仕事の都合で北海道に住んでいた私は、猫と主人と3人で毎日のんびりと暮らしていました。子供の頃から牛乳が大好きだった私は、主人が牧場勤務になったこともあって、朝一の搾りたて無加工牛乳を毎日浴びるように飲むようになりました。

お店には並んでいない搾りたての濃厚な牛乳はとても美味しく、ご飯もろくに食べずに3リットル弱の無加工牛乳を毎日せっせと摂取し続けていました。

【2】右胸に小さなしこりが!どっと疲れるような日々・・

氷山の一角のように癌腫瘍が胸から少しずつ顔を出し、それがやがて血管やリンパに乗って全身に転移していく…それが乳がんです。私が乳がんを発症したのは約8年前(36歳)で、きっかけは他の患者の皆さんと同様に、右胸に出来た小さなしこりから始まりました。

偏った食生活の影響か、牛乳尽くしの日々を続けた一年後ぐらいから体が変調をきたしはじめました。右胸の小さなしこりは痛くも痒くもありませんでしたが、何もしていないのにどっと疲れるような日が多くなっていきました。

【3】乳がんの前兆症状

病気の前兆は右胸のしこり以外にめまい、立ちくらみ、疲労感…と病気とはわかりづらいものばかりでしたが、1日布団で寝ている日も増えていきました。

高濃度の無加工牛乳を飲み過ぎたのが良くなかったのかと深く反省していましたが、最近の乳牛は常にミルクが出せるようホルモン注射を打っていると主人から聞いて、実はそれも関係あるのではないかとも思いました。無加工牛乳を過剰に摂取していた自分の場合は特にそうです。

詳しい原因はわかりませんが、現在の主治医の説明によると食べ物や生活環境はあまり関係ないとのことなので、女性ホルモンのバランスが崩れた時に発症しやすい病気、と今は考えています。

【4】民間療法を続けていた私の対処方法

「全く痛くないし、そのうち治るだろう。免疫力を高めて自分で癌を治すのだ」以前の私は本気でこう思って、免疫療法に加えて食事療法や代替療法、民間療法なども併用して行なっていましたが、今考えてみるとそれは大きな間違いでした。

体の不調が気になる時は早めにお医者さんに相談すること、それが元気でいられる一番の近道です。ネットに氾濫した誤った情報に惑わされずに、信頼できる主治医を見つけることがなによりも大切なことだと思います。餅は餅屋、病気の時は迷わず病院へGO!です。

会議をしている医者

2)病院で行われた検査・治療方法について

【1乳がん検診で発覚

私の場合は地域の乳がん検診で乳がんの悪化が判明したのですが、その病院で「うちでは無理」と匙を投げられ、現在通っている大学病院を紹介されました。

そんな経緯なので病院の選び方ははっきりと言えませんが、やはりPCの画面でなく患者の顔色を見て診察してくれるお医者さんがおすすめです。検査内容は、最初にしこりを見つけた時は血液検査・マンモグラフィー・エコー・針生検など、悪化して再検査になった時は血液検査・CT ・MRI・PETなどを行いました。

【2】免疫療法を続けていた私

胸のしこりにチクチクと痛みを感じるようになり、37歳の時に神奈川県の病院で右胸温存手術を受けました。しかしその後は標準治療の放射線治療も、ホルモン治療もせず、さっそく保険適用外の免疫療法に走りました。

この免疫療法は自分で毎日注射するタイプのものでしたが、一瓶10万円と高価な割に効き目が全く感じられず、数ヶ月後には「これは詐欺かも?」と自ら辞めてしまいました。

まだこの頃も病院に不信感があり、絶対に標準治療は受けたくないと本気で考えていた私は、癌が治ると言われるような代替療法はもとより、高価な栄養ドリンクや怪しげな民間療法にもあれやこれやと手を出していました。

しかし皮肉なことに「癌が治る」と宣伝する業者の治療法では一向に具合は良くならず、「もう治らない」と言われた大学病院で始めた「ホルモン治療」が、今までのどの治療の中でも一番効果が出ています。

【3】ホルモン治療が最も効果を実感

現在通院している大学病院で主治医の先生から「もう治らない」と言われ(全身転移はステージ4)延命治療として、まず何よりも先に「ホルモン治療」を行いました。毎月「ゾラデックス注射」で体を閉経状態にして、「ノルバデックス」を毎朝1錠服用、副作用は更年期障害ぐらいで自分の体にはそれほど辛くはありませんでした。

この治療の効果は覿面でしたが、1年半ぐらい経過した頃から少しずつ効果が落ちてきたため、次なるホルモン治療を始めることになりました。

まず始めに抗がん剤エンドキサン50mgを毎朝1錠、4ヶ月ほど服用して体を生涯閉経状態にしました。それからフェマーラ2.5mgを毎朝1錠服用していますが、この治療も効果覿面で腫瘍マーカーグラフはグングンと下がってきています。

それ以外に背骨にも癌が転移しているため、定期的に骨を強くするビスフォスフォネート製剤のゾメタ点滴を行っていますが、左目に癌が転移した時は放射線治療(3Gy x15クール)を行って再び左目が見えるようになりました。

【3】治療費はどれくらいかかったか

検査費用はマンモグラフィーやエコー、血液検査など、初期に行う検査はそれぞれ保険適用で5000円もしませんでしたが、CTやMRI、PETなど

病院の最新機器で詳しく検査を行うと、保険適用(3割負担)でも合計で5万円以上かかります。ホルモン治療はゾラデックス注射+ノルバデックス処方だと保険適用で2~3万円、フェマーラは処方だけだと1ヶ月5000円位だと思います。

骨を強くするビスフォスフォネート製剤ゾメタは保険適用で12000円位です。左目の放射線治療費は高額医療費制度の金額に達していたため、自分のお財布からは1円もお金を払いませんでした。

CTやMRIなどの検査と定期治療が重なった月は、思いがけず高額医療費制度の金額に届いたりして、通院すればするほどお金を払わなくて済むといった印象を受けました。

病院の待合風景

3)生活での苦労体験と注意したこと

【1体全身が疲労困憊の日々

今はすっかり元通りですが、一番酷かった頃は肺転移からくる背中の痛みや血痰、呼吸の苦しさが朝晩関係なく続いてろくに眠ることも出来ず、朝から晩まで疲労感も半端じゃなく心身共に死ぬほど辛かったです。長いこと咳も止まらず、しょっちゅう肋骨も骨折していました。

左目が見えなくなってきて網膜剥離になった時も「もうダメだ」と絶望的になりましたが、放射線治療のおかげで左目もすっかり良くなりました。今でも心から感謝しています。

【2】痛くなる前に薬は飲むこと

基本的な話ですが、鎮痛剤を常用している人は薬を飲み忘れると体が痛くなってくるので、もう平気だと油断せずに毎日きちんと薬を服用してください。

私はロキソニンとオキシコンチンを毎日朝晩1錠ずつ服用していますが、今でもたまに薬を飲み忘れて「なんだか体が痛む」と惚けたことを言ってしまいます。痛くなる前に飲む、これが私の基本スタイルです。

【3】主人のサポートに感謝

私には保育園に通っている小さな子供がいるのですが、その子が生まれた後は体調が絶不調で子供の面倒がとても大変だったのです。

しかしそれを見かねた主人が「俺がやるよ」と育児を全面的にサポートしてくれるようになりました。私が体が痛くて笑えない時も、主人が子供に笑いかけていつも側にいてくれたので、母親の身として本当に助かりました。

すっかり子供はパパっ子になりましたが、主人は以前と変わらずに子供を一番に考えてくれるので、今でも感謝が尽きることはありません。

病院の外観

4)乳がんの予防において大切だと思う生活習慣とは

【1】早期受診を

乳がんを予防するのと、発病した後では話がだいぶ違ってくると思います。乳がんは生活病、原因は生活習慣の乱れからとも言われますが、私の主治医は「女性ホルモンの乱れ」と教えてくれたので(私はホルモン陽性のルミナールA型)、早期発見は良いことなので、不調を感じた時はさっとお医者さんに相談することをおすすめします。

自分の経験上、何かを過度に取り過ぎたり、睡眠時間がバラバラだったり生活が不規則になると病気になりやすいと思うので、やはり規則正しい生活とバランスの取れた食生活、そしてストレスのない環境が乳がん予防には不可欠だと思います。

【2】現在はホルモン治療で回復に!

ロキソニンやオキシコンチンなどの痛み止めは常用しているものの、体のどこかが痛むことなく、毎日のびのびと元気に過ごしています。ホルモン治療がよく効いて、腫瘍マーカーもガクンと下がってきており、体のあちこちのしこりも縮んで触ってもよくわからなくなりました。

肺の方の調子も良く、血痰はもちろん咳自体がなくなり、深呼吸も楽々で折れやすかった肋骨も今は無事です。乳がんになる前のように「元気だね!」と周囲から言われるようになり、病気のことは自ら言わないと傍目からは全くわからないと思います。

5)乳がんとの闘病生活を経て伝えたいこと

【1】病院は病気を治す場所

以前の自分は病院に強い不信感がありましたが、乳がんになったことで「病院は病気を治す場所」だということを強く再認識しました。

巷の誤った癌情報や、病人の弱みにつけこむ癌ビジネス業者には怒りすら覚えますが、間違った情報に振り回されないよう自分の目を見極めることも大切だと思います。

【2】ステージ4の私でも回復できる

乳がんは他の癌と比べると治療方法も少なくなく、新しい薬も次々に研究・開発されている病気なので、もしステージ4患者でも長々と延命できる可能性が大いにあります。治療の副作用がつらい時もあるかもしれませんが、それだけ自分の体は元に戻ろうと頑張っているところです。

もし体が痛い時は我慢せず、「主治医」と「薬」を大いに頼って、痛みを乗り越えていきましょう。私はステージ4ですが、オキシコンチンのおかげで以前のように一晩中踊っていられます(紛れのない事実です)。

昔と違って今の時代はもう「癌=死」ではなくなりました。乳がんがもし完治しなくても、癌が体に悪さをせずにうまくつきあっていけたら、この先何年も、もとい何十年でも生きていけるらしいのです。

体験すれば皆さんも分かると思いますが、今の医学の世界は本当に凄いことになっています。遠慮せず、ためらうことなく、現代医学の恩恵を授かりながらお互い長生きしていきましょう。

まとめ

【1】誤った情報に惑わされない

【2】体が不調な時は迷わずに病院へ行くこと

【3】何事もやり過ぎは良くない、バランスが大事

【4】乳がん治療には信頼できる医師が絶対に必要

【5】治療費が高額過ぎるとを国からお金を出してもらえる

【7】うまくつきあっていけば癌でも長生きできる

【8】現代医学は凄いことになっているのでこれからも期待大

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