スポンサードリンク







妊娠高血圧症候群にかかってしまうと「まさか自分が」とびっくりしますよね。私は31歳という若さでかかりました。しかも出産まで発症せず、妊娠中も原因不明の体調不良が続いていました。私の体験談から、少しでも前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

<プロフィール>

【ペンネーム】kiki

【発症年齢】31歳(女性)

【治療期間】3カ月

【出身】東京

【肩書き】自営業

1)ずっと隠れていた「妊娠高血圧症候群」

【1】原因不明の体調不良と仕事

31歳で第二子を迎えたのですが、妊娠当初から原因不明の体調不良が続いていました。具体的には息切れ、動悸、胃のむかつき、目まい。食欲はきちんとあったのですが、体調の悪さはつわりのせいだと思っていました。 

仕事も負担の軽い事務職に変えましたがそれでも体調が悪く、上の子を保育園まで送れない時もありました。
また、良く食べて体重が増加しているのにも関わらずお腹の赤ちゃんが大きく育っていないと医師に指摘されました。そして赤ちゃんに栄養を送るために、安静にして右側臥位で寝てお腹に栄養を送るよう指導を受けました。

【2】当時のライフスタイル

朝は上の子を保育園に送り、出勤。夕方16時ごろの保育園にお迎えに行き、家事などはほとんど自分でしていました。主人は仕事で帰りが遅く、実家も遠く親は頼れませんでした。妊娠後期のある日、歩いていると動悸がして胸が苦しくなり、道端にうずくまってしまいました。

さすがにこれはまずいと思い、2週間に1回家事代行サービスを頼み、水回りの掃除をお願いしました。これでずいぶんと体の負担が楽になりました。

【3】考えられる原因とは? 

実際に出産時に発症するまで診断もつきませんでしたし、この病気のことは分かりませんでした。 特に塩気の多いものも好きではなく、バランスよく食事をしていました。たばこは吸わずお酒も飲みません。

ただ、父が高血圧で薬を飲んでいます。医師によると遺伝体質の可能性もあるかもしれないが、現段階ではまだ「妊娠高血圧症候群」の原因は良く分かっていないとのことでした。

体調不良の女性

2)急に症状が現れる!急速に悪化に 

【1】妊婦健診で突然入院

幸いお腹の赤ちゃんは順調に育っていたのですが、妊娠39週の妊婦健診で突然母体が弱っているので入院して下さいと言われました。自覚症状は一切なかったので面喰いました。また、母体のためになるべく早く産んで欲しいとのことで、看護師に子宮口を刺激してもらいました。良く見えませんでしたが、手袋を付けた手で子宮口をグリッとやります。これが痛いのです。

でもそのお陰で、すぐに陣痛が始まりました。それと共にに血圧が上昇。上が135になり、車いすで移動することになりました。主人も会社を早退して上の子を連れて駆けつけてくれました。

出産は4時間弱と短かったのですが、血圧が上がりすぎないよう、点滴を打ち、リラックス出来るよう柑橘系のアロマがたかれた薄暗い分娩室で行われました。

力むと血圧が上がるのか、しょっちゅう血圧計のアラームが「ピーピーピー」となっていました。その度に看護師さんが様子を見に分娩室に駆けつけてくるのですが、お産で必死の私は血圧がどれくらい上がったのか分かりませんでした。出産を無事終えてほっとしたのもつかの間、激しい頭痛がし始めました。血圧が高く脳出血の危険性を防ぐため、入院することになりました

【2】私の代表的な症状 

(1) 妊娠中の息切れ、動悸、目まい、胃のむかつき

(2) 出産と同時に血圧上昇。上が135以上

(3) 出産後も続く高血圧と激しい頭痛

(4) 全身のむくみ

妊娠時の体調不良や赤ちゃんがなかなか大きく育たなかったのは、「妊娠高血圧症候群」が隠れていたからでしょうとの診断でした。やっと原因が分かり、無事に出産を終えてほっとしました。とにかく無事に生まれて欲しいと、心配で頭がいっぱいでしたから。

ところが、出産後も血圧が下がらず、ベッドでのたうち回るほどの頭痛が続き、踏んだり蹴ったり。入院が長引くことのお金の心配もありますが、それ以上にこれから子育てのために「何が何でも元気になるぞ、治すぞ」と自分をふるいたたせていました。

【3】発症から完治までの流れ

出産からスタートして結局11日も入院してしまいました。出産直後のテンションが上がっている時は、「お金がかかるので早く退院したいです」と医師に伝えていたのですが、体調不良でそんな余裕もなくなりました。

血圧が下がらないことの一番の心配は脳出血とのことで、血圧を下げる薬を服用しました。すると今度は急に下がった血圧のせいで頭の血管が収縮し、そのせいで激しい頭痛が襲ってきました。全く眠れず、痛すぎでベッドの上でバタバタと動き回っており、相部屋だった周りの方たちに心配されていました。

そこで頭痛薬をやっと処方され、やっと眠れるようになりました。もちろん産んだ娘にも初日しか会いにいけず、ベッドの上で看護師に搾乳してもらいました。退院間近にようやく娘に自力で会いにいけるようになり、自分で搾乳も出来るようになりました。体にむくみはまだ残っており、特に顔はパンパンでした。

カルテに記入をしているドクター

3)病院で行われた治療方法

【1】病気発覚とその後の検査方法 

病院選びは、お産を目的に選んだので、両方の実家からアクセスの良い総合病院でした。妊娠39週の妊婦健診で尿検査を行ったのが発見のきっかけでした。

その後は1日に何度も血圧をはかり、上が135を超えている場合は車いすで移動する必要がありました。驚いたのが、出産3日後に血圧の上が180になったことです。下も90以上になる日も結構ありました。

【2】私が実際に受けた治療方法 

入院中はとにかく安静にベッドで横になっていました。そして頻繁に血圧をはかり、それによって量を調整した高血圧を下げる薬と、副作用の頭痛のための痛み止め(カロナールなど)を処方されました。

具体的には朝の6時、8時、14時、20時、22時の1日5回血圧を測り、トランデート50mg×2錠とラミタレートL10mg×1錠を交互に服用しました。食事も塩分を抑えた薄味のものが出されていました。

【3】適切な治療方法で快方へ 

ひどい具合の悪さから適切な治療法で体調は日に日によくなっていきました。やはり血圧を下げる薬がよく効いているようで、薬の量を減らしても体調と血圧が安定してきたので、退院し、自宅で療養できるようになりました。

4)退院後の生活

【1】その後の通院

血圧の上が100~120、下が90前後に落ち着いたので退院できました。その後しばらくは週1回通院し、体調の検査を受け、高血圧用の薬を処方されました。
乳児を連れての通院は大変でしたが、授乳やおむつ替えもスムーズに出来る総合病院だったので、その点は助かりました。 

【2】自宅治療のポイント

退院後2カ月ほど通院しながら薬を飲み続けました。アダラートCR20mgを処方され、朝晩、1日2回血圧を測り、血圧の上が110以下の時は薬をスキップしても良いという治療法でした。きちんと血圧を測ることと、塩分の少ない薄味の料理を勉強して作るなど、体調管理をしっかりさせました。こうして少しずつ薬を減らし、血圧を下げることが出来ました。

【3】自宅治療で大変だったこと 

なにしろ授乳中の乳幼児を抱えながら自分の体調のケアをするのでとても忙しかったです。最初の2週間は夫が育児休業をとってくれたので、赤ちゃんの世話と自分の体調管理に集中でき、本当に助かりました。

辛かったのは、たまに襲ってくる副作用の頭痛。薬の服用や血圧の管理は慣れてしまえば大変には感じませんでしたが、この頭痛だけズキンズキンと波打つような痛さで、カロナールが効くまでが地獄という感じでした。もうこりごりです。

【4】治療期間での反省点

予期せぬ入院で、思わぬ出費をしてしまいました。若かったので無頓着でしたが、保険に入っておけば良かったと思いました。

【5】治療・予後期間中の注意点

遺伝的に高血圧になりやすいようなので、普段からだしをとった薄味の料理をする習慣をつけておく必要があると思いました。元気になった後は和風だしの取り方をきちんと学びました。

また、適度で継続的な運動も大切だということで、ジムに通うようにし、その他よく歩くようにしました。

フィットネスジムにいる女性

5)家族のサポートで乗り切る 

【1】夫の育児休業に感謝

「育メン」などの言葉が流行しましたが、夫の会社ではまだ男性が育児休業を取ることに風当たりが強かったようです。それなのにきちんと取得してくれ、私の体調も気遣ってくれた夫には心から感謝しています。

【2】職場について

もともと女性が妊娠出産を経て働くことが難しい旧態依然とした職場だったので、妊娠前に辞めました。その後は、融通の利く派遣で事務などをしながら起業準備をしていたので、こうした難しい体調でも乗り切れたのだと思います。

【3】妊娠高血圧症候群の治療・予防において生活習慣で大切なこと

予防については、家系に高血圧の人がいる場合は突然発症することあるので注意が必要だと思います。対策としては普段から薄味で塩分の低い調理法を身に付けること、適度な運動を習慣化すること、保険に入っておくこと。もちろん煙草は厳禁です。

そして発症してしまった場合は、医師の指示をきちんと聞いて守ること。血圧を下げる薬を消して飲み忘れないこと、無理をしないことです。

【4】完治までにかかったお金 

出産と同時に発病してしまったために、11日間の入院費がそのままかかってしまい、100万円くらい現金で払う必要がありました。後で手当や保険の払い戻しで、実際にかかったのは30万くらいでした。

6)闘病生活を振り返って 伝えたいこと

【1】現在の状況は

発病から完治まで、つまり血圧が下がって安定し、薬を服用しなくてよくなるのに3カ月。その後丸4年たちましたが、とても元気に過ごしています。完治してからは食事の塩分も気にしなくなってしまったので、油断しないようにたまに食生活を振り返っています。

【2】闘病生活を経て得られたもの 

妊娠高血圧症候群にかかったのは青天の霹靂でした。自分がこんな病気になるなんて思ってもみませんでしたから。だからこそ、今こうして元気に過ごせていることに心から感謝しています。また、運動なども怠けずに継続的に続けるようになりました。

一時は血圧を1日5回も測っていたせいか、何事にも記録を取ることが趣味になってしまいました。お陰でダイエットなども以前より得意になりました!

【3】妊娠高血圧症候群に自分が、または家族がかかってしまった方へ

急に具合が悪くなり不安に押しつぶされそうになると思います。まずは落ち着いて、きちんと医師の指示に従いましょう。自覚症状が出ていない時こそくれぐれも無理は禁物です。家族がかかってしまった方は、是非生活面のサポ―トをお願いします。家族で家事や育児などを分担し、きちんと療養すればきっと良くなります。

まだかかってない方で、家族に高血圧の方がいる場合は、脅かすつもりはないのですが、もしものことを考えて、生活習慣や保険について見直してみてください。

まとめ

【1】薄味で塩分の少ない調理法を身に付ける(予防・予後)

【2】適度で継続的な運動をする(予防・予後)

【3】医師の指示をきちんと守る

【4】血圧を下げる薬を飲み忘れない

【5】血圧はきちんと毎日測る

【6】たばこは百害あって一利なし

スポンサードリンク