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私は13歳の時に拒食症になりました。過度なダイエット・成長への不安・思春期での対人関係のうまくいかなさ・母親との関係等で悩み発症しました。

拒食症はちょっとした心のバランスを崩した時に陥る誰にでもなりうる心の病だと思います。私の体験が参考になれば、心の支えになればと願ってやみません。

<プロフィール情報>

【ニックネーム】家猫娘

【年齢】31歳(女)

【発症年齢】13歳

【出身】千葉県

【職業】専業主婦

1)拒食症を患った当時の状況は?

【1】完璧主義な性格

発症したのは13歳。私は成績優秀、学級委員を務めるなど教師からの評判のよい、いわゆる優等生でした。性格は内公的で真面目。他人に対しては人見知りでお人好し、対人関係が苦手で避けていました。完璧主義なところがあり、なんでも他の子よりもうまくできないと気が済まないような子供でした。

【2】母親の愛情不足を感じていた

両親ともに厳格な性格で厳しく育てられました。父は海外出張が多かったので、特に母親との関係が強く、母親の愛情不足を感じていました。私は三人姉妹の末っ子、「男の子がほしかった」とよく言われ、存在そのものを否定されているように感じ、とても傷ついていたのを記憶しています。また、上二人の姉に比べられ、「可愛くない」「太っている」と母に言われて育っていました。

2)「拒食症」とはどんな病気?

食べ物が食べられなくなり、極端に痩せ細る心の病気です。極度の栄養失調と低体重で死に至ることもある病です。特に10代~20代の女性がかかるのが圧倒的に多いのがこの病気の特徴です。過度なダイエットや精神的なストレスが起因してかかります。

食べることに対し、罪悪感や嫌悪感を感じるようになり、食べる行為自体が困難になります。私の場合も最初はちょっとしたダイエットのつもりでした。しかし、いくら瘦せても「自分は太っている」「もっと瘦せなきゃ」という強迫観念にとりつかれ食べることを拒否しました。一般的に、身長と年齢から割り出した標準体重より15%~20%以上痩せていると拒食症と診断されるといいます。

3)発症当時の初期症状は?

【1】過度な食事制限

先ほど書いたように最初はちょっとしたダイエットのつもりでした。カロリーを気にするようになり、毎食カロリー計算し、徐々に歯止めがきかなくなり少しの食事しかとらなくなりました。当初48キロあった体重はみるみる落ち、2ヶ月で25キロにまで痩せました。およそ半分の体重です。

【2】活発に運動し出す

食事制限では飽きたらず、活発に運動してカロリーを消費しようとしました。私の場合、毎日30分ほど縄跳びをしたり、部屋の中をいつもぐるぐる歩き回るという行動がでました。

【3】生理不順・体調不良

体重が減りすぎて生理がこなくなりました。あとは、常に微熱が続く、思考力の低下、疲れやすい、だるい、などの体調不良が続きました。また、食べ物を少量食べるだけで嘔吐や下痢を繰り返しました。全て低体重・栄養失調による体調不良だと考えられます。

資料を確認しているドクター

4)私の拒食症の考えられる3種類の原因

【1】止められない痩せ願望

他人を意識し、容姿を比べるのがこの病気の始まりだと思います。昨今、テレビに出てくる女優さんやモデルさんはとても痩せています。他人を意識し始め、自分と他人の境界性が分からない思春期に発症しやすいのはその点にあると思います。他人を意識=他人への憧れや嫉妬が生まれ、過度な痩せ願望が生まれるのだと思います。

【2】精神的ストレス

特に対人関係のストレスがこの病気に起因していると考えられています。私の場合は、対人関係が極端に苦手でした。その為、学校ではいじめられ徐々に不登校になりました。また、反抗期でもあり母親との関係にも悩んでいました。

【3】低い自己評価

拒食症にかかる子は一般的に「良い子」が多いといわれています。「良い子」は他人からの評価に過度に敏感になり、極端に自己評価を低くします。それ故に他人から見て決して太っているわけではないのに「自分は太っている、醜い存在だ」と認識しやすくなります。

5)拒食症に対して行った治療方法

【1】焦らず根気よく治す

わたしの場合、即強制入院でした。その時、医者から何度も言われたのは「焦らず、根気よく治すこと」でした。最低でも完治には3ヶ月はかかる、と言われていました。実際わたしが病院を退院できるまで6ヶ月かかりました。人の思考を変えるのは容易ではありません。少しずつ焦らず治すのがこの病気を治す鍵です。

【2】医者やカウンセラーとの対話

病院では食事を管理され、運動制限もされ、入院当初痩せの強迫観念に陥っていたわたしにはとても苦痛でした。しかし、医者やカウンセラーと対話を重ねていくと、これまで悩んでいた対人関係の悩みが解消され、徐々に強迫観念が薄れていきました。

学校での友達との付き合い方、母親との関係一つ一つを解決していってくれたように思います。そして、「自分が今異常に痩せている」ということに気がつくようになりました。

【3】認知行動療法

拒食症には「認知行動療法」が有効だと言われています。認知行動療法とは、認知の偏よりを改善させ、正しい行動に向かわせる治療法です。

すなわち、拒食症で言えば「痩せなければいけない」という認知の偏りを、現実的には十分痩せすぎているという正しい認識に変えさせ、食事をするという行動療法を行います。この治療法によって私は少しずつ食事を口にすることができるようになりました。

6)闘病を振り返って、いま思うこと

【1】標準体重に戻り心の状態も落ち着いている

現在は普通の人と同じ食事をとれるようになり、体重も標準体重となりました。生理も通常のようにくるようになり、体調もいいです。「痩せたい」という強迫観念も消えました。母親との関係も良好です。言いたいことが言えるようになりました。

治療は正直辛かったです。完治するまで6ヶ月かかりましたし、治療費も100万円くらいはかかったと思います。

【2】治療でいちばん大切だと思うこと

「焦らず治す」というのが一番重要だったように感じます。「食べろ!」と言われて治る病気ではありません。少しずつ少しずつ、心の傷を癒していくことでしか回復への道はないと感じています。他人と自分の境界線をしっかり持つことが大事だと感じています。自分は自分でしかないのだから、体型も受け入れて愛していくこと、自分を労わること、自分に自信をもつこと、ができればこの病気は克服へ向かうはずです。

今現在、私と同じように拒食症で悩んでいる方に伝えたいのは「一人で抱え込まないでほしい」ということです。拒食症患者は先ほどにも書いたように「良い子」が多い統計があります。なんでもかんでも抱え込まずに周りの人に相談すること、頼ることが大事です。そして、病院で適切な治療を受けること。そうすれば、本来の自分を必ず取り戻せるようになれるので安心してください。

まとめ

【1】自分と他人の境界線を持ちましょう。自分は自分。他人は他人。体型は自分の個性

【2】焦らずゆっくり治しましょう。拒食症は短期間で治る病気ではありません

【3】対人関係で悩みがあったら、一人で抱え込まずに周りに相談してください

【4】適切な治療を適切な医療機関で受けてください

【5】自分に自信をもってください。自分の体型を愛してください

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