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気管支喘息と診断されて早くも20年近くが経過しました。途中、よくなったと思って治療を中断したら、色々痛い目にも遭いました。

今回は、そんな私がどんな風に喘息になって、よくなったように勘違いをしてしまったのか、そして正しい治療を再開して「寛解」と言われる状態になるまでのことをお伝えしたいと思います。

<執筆者情報>

【イニシャル】H・H

【年齢】40歳(女性)

【ご出身】北海道

【肩書き・ご職業】専業主婦

1)発症は23歳の時・全く眠れなくなることも

発症したのは23歳の時で、初めてのひとり暮らしをはじめて3ヶ月くらいたった冬のことでした。私が住んでいたアパートは鉄筋コンクリート造りで、しかも駐車場への通路の真上の部屋だったため、おそろしく冷えるところに寝ていました。

換気もあまりよくなかったらしくて、結露してカーテンの下の方がカビてきていることに気がついた頃、なんだか夜中や朝方にひどい咳で眠れなくなることがありました。咳を続けるとヒューヒューという音が自分の喉から聞こえ始め、全く眠れなくなり、とっても疲れていました。

昼間も喉から小さなヒューヒューという音や、ゼロゼロといった音がしており、私の様子を見ていた上司が呼吸器科を受診するように勧めてくれて診断を受けました。

2)「喘息」とはどんな病気?

【1】治ったと思い込みやすいのが怖い病気

喘息とは、気道が常に炎症を起こしており、それがストレスや気温差、アレルゲンといった刺激を受けてひどくなり、気道が腫れ上がってしまって呼吸困難になる状態のことを言う、と聞いています。どうして常に炎症を起こしているのかはよく分からないのですが、とにかくその炎症を平常の状態よりもひどくしないために、吸入薬を使い続けるのが治療の主流となっているようです。

この吸入薬は、20年近く前は1日数回という薬も多かったようですが、今は1日1回吸入すれば発作を起こさないで過ごすことが可能です。アレルギーのシーズン以外は私も1日1回の吸入をうっかり忘れてしまうことが多くて、生活の仕方を工夫すれば発作はほとんど起こさずに過ごせるようになります。

でもそれが喘息の怖いところでもあって、「治った!」と思い込んでしまうのです。治っていなくても吸入薬を真面目に毎日使わなくてもいいのではないかと思ってしまう。私も、そうしてこの数年治療を勝手に中断していました。

【2】ある日突然戻ってくる喘息発作

ちょっとした発作ならば、意外にも少しの工夫で治まってしまうのですが、その間にも気道の炎症は着々と進行していくようです。私は治療を5年ほど中断しましたが、この1年半、ひどい発作で夜間救急の常連となってしまいました。

それまで特に問題がなく暮らせていたため、ほとんど毎晩の夜間救急はとてもショックでした。しかも以前の発作とは比べものにならない苦しさでしたし、発作止めも効かない状況に、家族も私も動揺しました。

総合病院でも、「大人の喘息は専門の病院に行った方がいい」と言われてしまうので、病院を吟味しているうちにまた発作を起こし、またもや夜間救急のお世話になるという悪循環に、私はすっかり落ち込んでしまいました。

【3】発作が起きた時の消耗具合

発作がひどくなってくると、もう横になって眠るということが不可能になります。普通は横にならないと疲れがとれないといいますが、喘息がひどくて、発作が出やすい時は諦めてソファやクッションを高く積んで、寄りかかるようにして眠ります。

それも意識が途切れるという眠りなので、当然ながらあまり疲れは取れません。呼吸が苦しいと話すことも難しくなりますし、そんな私を見ている家族もつらかったと思います。そのストレスも重なって、どんどん発作がひどくなる、ここでも悪循環です。また、咳のしすぎで体中が痛むこともつらかったです。

医者の問診を受けている女性患者

3)喘息の前兆症状と悪化する場合の原因とは?

喘息は、ある日突然咳がひどくなってくるというのが実感なのですが、ひどくなる前にはいくつかの兆候はあるように思います。

・背伸びをした時に、胸のあたりがなんとなく伸びが悪い

・深呼吸をしづらく感じる

・息を深く吐くと、咳が出る

私の場合は以上のような状態が続くとすぐに悪化してしまうので、背伸びや深呼吸を日常的にするようにして状態をチェックしています。悪化する時の原因にも思い当たるところがあり、

・掃除を3日サボっている

・1日の気温差が大きくなっている

・ストレスが発散できていない

・寝不足が3日以上続いている

ということがひとつでも当てはまれば忘れないように吸入薬を食卓に置いておくようにしています

4)病院での治療方法とは?

【1】総合病院での呼吸器外来へ

喘息は、内科であれば大体のところで診てもらえる病気ではあるはずですが、いわゆる「マチの診療所」では、診てくれないところも時々あります。

重度の発作が起きて、藁をもすがる気持ちで駆け込んだ時に言われた「ここでは設備がないから大きい病院に行ってください」ほど、患者をがっかりさせるものはないと思いますが、この1年半で私はこのセリフを何度も聞きました。

結局、大きな総合病院で、呼吸器科外来がある病院を受診し、現在の状態にしてもらいました。一番ひどい発作の時は吸入の他にステロイドの点滴をしてもらい、お守りのようにステロイドの錠剤を処方されました。しかし、点滴で落ち着くことの方が多いので、錠剤にはこの半年はまったくお世話になっていません。

【2】検査に用や治療費とは?

受診した時には、肺活量の検査を行い、聴診を受け、生活上の指導をいくつか受けたら吸入薬を処方してもらう、というのが通常です。肺活量の検査も、長く受診していなければするけれど毎回は行わないので、治療費としてもそんなに高くはない方だと思います。

福沢諭吉さんがひとりいれば間に合うくらい。私は3ヶ月から6ヶ月に1度の受診ですので、そんなに大きな負担には感じずに済んでいます。

病院の廊下

5)家や職場での日常生活について

喘息がひどくなってからは、しばらくは発作が治まっている時に横になって眠るということが不可欠でしたので、家族は家事ができない私の代わりに掃除をしてくれたり、手伝ってくれたりしました。

働いている頃は、時々発作が出て休むこともあったので、それは迷惑をかけてしまっていたと思います。しかし、とてもサポーティブな職場でしたので、寒い日は上司が車で送ってくれるなどしてくれて助かりました。今は、疲れないように工夫して、冷たい風を吸い込まないようにマスクをする、鼻呼吸を徹底するなどして暮らしています。

6)喘息と向き合ってきて率直に感じること

【1】勝手に判断してはいけない

どんな病気でもそうだと思いますが、少し状態がよくなるともう通院や投薬は必要ないと思いがちなのが人間というか、自分なのだなと思います。自分の体は自分が一番分かっているはずですが、喘息に関しては自分よりお医者さんの方が知っているわけで、連携しないと健康に暮らせないのだなとつくづく感じています。

【2】継続は力なり

ただの風邪とは違って、ずっと潜在的に炎症している気道を抱えているのですから、これはもうこの気道がへそを曲げないように吸入薬は使い続けるしかありません。1回や2回、3回と忘れてしまっても、週に1回でも2回でも吸入をすること(正直、週に1回だとけっこう苦しい)。よく「継続は力なり」と言いますが、喘息に関してもそれは言えることだと思います。

7)これから喘息症状と戦っていく方々へ

今までお話したように、喘息は「吸入」さえきちんとしていれば、健康な人と変わらない生活を送ることができます。変わることと言えば、発作を誘発することがあるので、市販の湿布薬を確認せずに使えないだとか、同じ理由で風邪薬も処方されたもの以外は漢方薬しか使えないことでしょうか。

発作の時にはもう、周りで見ている方もつらくて目を背けたくなるほどの咳と体の様子ですし、本人もいつまで咳をしているのだろうと、途方にくれることも多いと思います。

特に大人になってからの喘息はやっかいだと思います。しかし、治らないけれど「寛解」はします。やりたいことがあってもそれをすべて諦めなくてもいい病気です。時間がかかってもきちんと治療すれば「治った」と言ってもいいのではという日々は必ず来ると思います。このコラムが、喘息で苦しむ方の「もう疲れたなぁ」を少しでも軽くできますように願っています。

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